誕生秘話と、これからのストーリー

株式会社homeostajia(以下ホメオスタジア)は企業理念である「真に価値ある美容の追求」に基づき、東洋医学で身体全体を考えながら開発した美容メソッドや商品を通じて、お客様へ「本当に必要とされるよいもの」を提供していきたいと考え、肌トラブル改善の独自のメソッドを中心に、化粧品やサプリメントなどを発売しております。

ho-jinのコンセプトは「1日たった2粒 カラダにめぐる活力」。病気というほどではない。でも、カラダがつらい。元気が出ない。毎日、仕事や育児など、忙しすぎて自分のことにまで手が回らない、忙しい人々のために私たちができることは何なのか?そこを突き詰めて考えていった結果、できたものが「ho-jin」でした。でも、最初からこのようなコンセプトがあったわけではありません。ho-jinをつくりはじめるきっかけとなったのは、独自の美容メソッドを駆使しても思うような結果が得られない「あごのニキビ」と「落屑しないアトピー」でした。

これは「ho-jin」誕生のきっかけや開発背景、「ho-jin」のこれからについて社長自らが語るストーリーです。

疲れすぎているカラダと、肌トラブル。

弊社は平成13年に、福井県福井市にて「肌トラブル専門店」として開業しました。ニキビやアトピー、とりわけステロイドなどの薬治療によって難治化してしまったような、お肌に悩みを抱えているお客様を対象とした専門サロンです。東洋医学を基にした徹底した体質改善とオールハンドの施術によって、体の中から健康的に肌を生まれ変わらせてく独自のメソッドを提供し、自然治癒力を最大限発揮して肌を美しく回復させていく。そのために、何が必要でしょうか?それは、「体温を上げること」と、「新陳代謝を高めること」です。

HDLは弊社独自の肌トラブル改善のための美容メソッドです

体が温まると内臓の働きが良くなり、肌トラブルの元となっているさまざまな体調の不調が取り除かれて、お肌が綺麗になっていきます。お肌そのもののお手入れも大切ですが、体を健康にして体内に抱えている肌トラブルの原因を取り除くことが何よりも大事だと私たちは考えています。ところが近年、ニキビやアトピーなどの体質的な原因が「滋養が足りていない虚弱体質(腎虚や血虚など)によるケース」が大変増えてきています。

病気ではないけれど、体が冷えやすく、むくみやすく、朝から元気が無かったり、疲れがなかなか取れないといった体質です。このような状態では、サロンで体温を上げるための施術を行っても効果が弱く、根本的な改善には時間が掛かりすぎてしまいます。生活状態をお伺いすると、「仕事が忙しすぎて食べている時間がない」「眠るのはだいたい12時を過ぎてから」「朝は体がだるくて起きるのがつらい」などといった答えが必ずと言っていいほど返ってきます。

お客様は「ニキビが治らない原因は、自分の食生活が良くないからじゃないか?」「洗顔が上手く出来ていないからじゃないか?」などと考える方が多いのですが、実はそうではありません。体が疲れすぎていて、ニキビが自然に回復する力が足りていないのです。

治らないニキビと、腎虚

ニキビの原因となる体質には、さまざまなタイプがありますが、腎虚(特に腎熱・腎陰虚)の体調不調を抱えているタイプは、ニキビが「あご先」から増えていきます。働きすぎたり、運動しすぎたり、家事育児などで消耗して体の滋養が足りなくなって疲れすぎてしまうと、徐々に悪化して治りにくくなります。また、血が足りないのでめぐりも悪くなり、瘀血となってニキビが赤く大きくなって顔全体に広がったり、生理不順や生理痛になったり、肩こりや頭痛などに悩まされることもあります。根本的な原因は、両親から受け継いだ体質が弱かったり、胃腸の弱さによって飲食物から栄養を作り出して滋養を全身に行き渡らせる力が弱いことなどに由来しますが、どちらも身体に滋養が足りていないことが原因です。

「滋養を作り出すこと」は、滋養ある食事をすることでしか、できません。ところが、滋養ある食事を作って食べても、胃腸が弱いと効率よく体に滋養を行き渡らせることができないこともあります。お一人お一人にカウンセリングで話を聴くと「仕事が忙しくてまともに料理する時間が無くて…」「学校の部活で帰りが遅くなって…」「育児で大変で食事も喉を通らないときがあるんです…」など、毎日が忙しすぎて眠る間も惜しみながら、それこそ命を削るように日々を乗り越えていて、自分自身の体を大切にする時間をつくることができない人が大変多いのです。疲れすぎていたり体が冷えていると、せっかく摂った栄養が下痢や軟便で流れ出てしまう方もいました。

私たちに何か、できないか?どうしたら、もっと効率よく、体に滋養を行き渡らせることができるだろうか?この想いがho-jinをつくることになった、一番最初のきっかけでした。

落屑しないアトピーと、血虚

腎虚は「腎陰虚」と「腎陽虚」の2つのタイプがあります。腎陰虚は「腎の血や水が足りず、腎を滋養する栄養が足りていないタイプ」。腎陽虚は「腎の気が足りず、腎を温める力が足りていないタイプ」です。血と水、気は、互いに補い合う関係ですので、どれかが足りなくなれば他のものも減ってしまいます。何かが足りない状態が慢性化すると全身のバランスが崩れて虚弱体質となっていきます。

血が足りないタイプのアトピーを、血虚アトピーといいます。体質が元々虚弱だったり、気と血が両方とも足りないなど、さまざまな原因で滋養が足りなくなると、皮膚が硬く厚くなり、肌表面が乾燥して痒みが強くなっていきます。滋養が足りないので、皮膚を再生・代謝させていく力が弱く、角質が厚くなり硬くなっても、自然に落屑(剥がれ落ちる)するスピードが大変遅いタイプのアトピーです。痒みが強いので、夜しっかり眠ることができず、血虚はますます悪化します。
自然な落屑を上手に起こせないので、古くなった皮膚は黒ずんで、硬くなった皮膚が広範囲に広がっていきます。原因は体に滋養が足りていないこと胃腸を整えて、栄養ある食事を摂取して身体に滋養を与えて、血を養い、身体の乾燥を止めることが必要でした。

ho-jinをつくろう。

私たちが肌トラブルに携わらせていただくようになってからこれまで、「滋養が足りず疲れすぎている体質」を持つ人々は、中年後半層~老年層など年を重ねたことによる老化現象によるところが殆どでした。しかし昨今では、30代~50代の中年層どころか、10代~20代の若年層にまで広がっています。なぜ、このような人々が増えたのでしょうか?それは、両親からアトピー素因を受け継いだ遺伝によるアレルギー体質によって、生まれた時から体温や免疫を主る「肺」や、食物から滋養を作り出し全身に行き渡らせる「脾」が弱い人が増えたことも一因なのでしょうが、食事や睡眠もままならないほど、毎日の生活が忙しすぎたり、社会生活においてストレスとなるものが増えたりして、年齢が若いうちから心身が疲れすぎていることが原因なのではないか?と私たちは考えました。このような体質を抱える人々には、体に滋養を与えて、温めて、エネルギーを充実してくれるものが必要です。

朝スッキリと目覚め、朝から元気に体が動く。肌が滋養で満たされていく。そんな、体と肌を元気にしてくれるものが欲しい。毎日の生活にしっかり寄り添ってサポートしてくれるものが欲しいと願い、ho-jinをつくりはじめました。

滋養と、温めるチカラと、めぐり。

令和2年から、ho-jinの企画・開発をはじめました。当初は「とにかく滋養がつくもの。温める力があり、全身に滋養をめぐりせることができるもの」を作りたいと考えていました。作るものはあくまでも「食品」であり、毎日の食事と同じように口にしても安全なもの。滋養があるもの。毎日飲めるもの。習慣化できるもの。誰でも気軽に飲めるもので、精を補い(補腎)カラダを滋養で満たしていけるようなものをつくりたいという願いから、「ho-jin」と名付けました。

hoは、補、宝、homeostajiaのho。
jinは、腎、人、人を慈しみ愛するの仁。
私たちの願いを全て「ho-jin」という名前に込めて、つくっていきました。

試作品と、モニターアンケート調査。

ho-jinを飲んで頂いた方が書いて下さったモニターアンケート

私たちの会社は、化粧品も、サプリメントも、試作で作ったものは社員だけでなく、専門店のお客様や、取引先の会社の方にも試していただいています。多くの方から「これは良いね。必要だね。」と言ってもらってから製品化することを鉄則としています。ho-jinの試作は、試飲していただける全ての方に「1か月間のモニターアンケート」を書いてもらって進めていきました。アンケートは、気になる体調不調(12項目)にチェックを入れていただき、1週間ごとに良い変化があった項目(12項目)にチェックを入れていただくシンプルなものです。大きくとった空欄には、項目に当てはまらない体調の変化を少しでも感じたら(良い変化・悪い変化どちらも)書きこんでください、とお願いして試作品と共にお渡ししました。

お客様からいただいた喜びの声。

アンケートの余白に書き込まれたモニターの声

帰ってきたアンケートには、全て隅から隅まで目を通して集計していきました。1週間ごとの良い変化にチェックを付けて下さった方は、実に95%にも上りました。これには私たちも大変驚きました。普段から体調に不調を抱えている方は、飲んでから1~2週間以内に一時的にネガティブな反応を感じた後1~3日程度で自然に消失したり、不調の程度が重い人ほどネガティブな反応も重く感じるけれど3~4週間後には状態が好転して徐々に良い変化が見られるようになっていくことが分かりました。

専門店のお客様には、あごのニキビだけでなく顔全体に広がっている瘀血タイプのニキビの方にも、良い変化が見られました。ニキビの方は生理痛や貧血を抱えている方も多く、貧血の方は一時的に眠くなったり、生理痛を強く感じたりといったようなネガティブな反応の後に体調が好転して、ゆっくりと徐々に肌状態に良い変化が見られるようになっていきました。アトピーの方でステロイドの離脱を試みている方は、一時的に痒みが強くなり症状が広がったりしましたが、その後、よく眠れるようになったり食欲が湧いたりして、やせ細っていた体に肉がついてきて、待ちに待った落屑が始まり、肌色が明るくなっていきました。もちろん、全ての方にこのような良い変化が見られたわけではありません。それでも、これは、本当に嬉しいことでした。

きちんと食欲が湧いて、食べられる。しっかり眠れる。当たり前のことなのに、それだけで、こんなにカラダが楽になれる。朝からカラダが元気にうごく。「どうしてこんなに、体が軽いんですか?」「あんなにつらかった、朝の目覚めが全然違うんです。」モニターアンケートを書いて下さった方々の喜びの声は、ho-jinを作り始めたときの想いや予想を遥かに超えていました。アンケートを書いて下さった方々の声に動かされて、ついに、試作品を製品化することが決まりました。

想いを超えていく。

ho-jin

令和3年6月にho-jinが完成しました。コンセプトは「一日たった2粒 カラダにめぐる活力」にしました。理由はモニターアンケートを書いて下さった方々からの声の中でとりわけ多くいただいたのが「体が温かい」「朝から体がよく動くんです」「疲れがとれやすくなった」というものだったからです。カラダが滋養で満たされて活力がめぐっているような、イキイキとした喜びの声を沢山いただくことができたので、このフレーズに決めました。

お肌に悩む人のため、滋養が足りない人のため、何かできないか?という私たちの当初の想いや願いを超えて、ho-jinは「病気というほどではないけれど、カラダがつらい、元気が出ない」という現代の人々が抱えている悩みにまで寄り添っていけるサプリメントに成長していました。

ho-jinをつくり続ける。

ho-jinが完成してから1か月半は直営の専門店の店頭で販売を行い、8月から少しずつ昔からお付き合いのあるエステサロン様や美容室様、整骨整体院様に卸販売をさせていただけるようになりました。弊社はとても小さな会社ですので、たくさんのho-jinをつくることができません。テレビやインターネットで広告を打ったり、多くの人の手を借りて市場に流通させることもできません。通常、サプリメント商品を市場に流通させるためには、原価が1割を超えると無理だと言われています。製品そのものの原価よりも、広告費や人件費、運搬費などがかさんでしまうからです。残念ながら、ho-jinは、成分の原価が高すぎてそれらのことが満足にできない商品ですので、届けられるお客様は、少ないかもしれません。その代わり、私たちにできる精一杯のチカラで、本当に良いものを、必要として下さる人に届けていきたいと思っています。

次の私たちの目標は、「ho-jinを作り続けること」です。良いものを作り続けることは、簡単なようで、難しいことです。「小さな会社でも、社会に存在して、お客様に必要とされるものを送り出しているのなら、それは絶対に自分たちの都合で絶やしてはいけない。それが責任というものだ。」令和4年の1月、ho-jinの完成を見守るように逝った先代である父の、信念の言葉を胸に。本当にそれを必要としている人に、きちんと届けていくことができるように。ho-jinを、つくり続けていこうと思います。

株式会社 homeostajia 代表取締役 深町紗津記